ある鉄道系YouTuberが開催した会員限定の飲み会で、そのYouTuberが参加者にこんなことを問うた。
「メンヘラの女の子ってなんで可愛いんですかね?」
私は曖昧に答えた気がする。飲み会なのでよく覚えていない。
だが、ホテルに戻っていろいろなことを考えた。
・そもそもメンヘラとは何か?
"メンヘラは、何らかのメンタルヘルスの問題を抱えている人や、抱えていると思われる人を指す俗語" Wikipediaより
「メンヘラ」は俗語であり、将来精神医学者になるかもしれない私が、その言葉を使ってよいのか疑問に思うが、ここではお許しいただきたい。
私は精神科病院の救急急性期病棟に2度入院したことがある。そこでは月1でカップルが誕生し、私もその1人だった。
確かに精神科病棟でモテる女性患者はいる。だが、発達障害の傾向が強い(話し方に癖がある等)、幻覚妄想がある、肥満、肌荒れ、縮毛などがみられる場合、気の合う異性が見つかることはあるが、当てはまらない患者に比べると交際に発展することはほとんどない。
したがって、
「全ての精神科的問題を持つ女性が恋愛的優勢にあるわけではない」
といえそうだ。
私は、高校時代マクドナルドでアルバイトをしていた頃を思い出した。
有人レジを担当していると、お客様が注文をスマホのメモに書いて見せることがある。多くは外国人か家族に頼まれたお使いの老婆、ときに聴覚障害者だが、それ以外は美人の日本人女性なのだ。
お客様が外国人や聴覚障害者でない限り、私は「サイドメニューはポテトになさいますか?」などと笑顔で問う。お客様はうなずいたり、「サラダで」と小さめの声で答える。
注文が苦手になる精神疾患…
社交不安症ではないだろうか。商品についてよく知らない客である自分が、商品の全てを知っている店員さんとコミュニケーションをとる。セットの組み合わせなど、正しく注文しなければと意識がはたらく。社交不安症が起こる状況としては十分だ。
・社交不安症はモテるのか?
「神経症」というやや大きなくくりになるが、こんな文献がある。
バルセロナ自治大学のジョルディ・E・オビオルズ博士らの論文だ。私は研究機関に所属していないので全文を読むことができないのだが、くるちょろ心理学研究所のページによると
"女性は不安や緊張を感じやすい神経症的な人ほどモテるようになる傾向がある"
といったことが述べられているそうだ。
神経症。ノイローゼとも呼ばれるこの病気は、心の不調が体に出る病気。特に不安症群(不安障害)や解離症群(解離性障害)の疾患を指している。
Xで女性の神経症傾向について調べると「男性は守ってあげたくなるような女性に惹かれる」といった考えもあった。
そしてもう1つ、論文の説を支持する出来事を思い出した。
解離性同一症と診断された少女に、ゴンチャの注文を頼まれたことがある。詳しくは書けないが、彼女は声が小さめで、私がマクドナルドで見てきた社交不安症のような女性と、同じオーラを放っている。ゴンチャのホームページによると、注文の際に①ドリンクの種類、②アイスかホット、③サイズ、④甘さ、⑤氷の量、⑥トッピングを選ばなければならない。お願いされた私でも難しかった。
まとめると、
・全てのメンヘラ女子が恋愛的優勢にあるわけではない
・神経症(不安症群や解離症群)の女性患者はモテる傾向にある
以上は私の今日における考えであり、今後の社会的変化や医学の進歩によって異なる説が唱えられる可能性があります。
2025年5月17日